社長を退任いたします
昨年の12月9日、社内の取締役の皆さんにご相談をさせていただき、本年の6月の株主総会をもって、社長を退任させていただくことの内諾を得ました。
退任する理由は、第一に、私の最大のミッションであった「コロナ禍で疲弊した会社の経営立て直し」にある程度めどがついたことです。
第二に、来年度は強力な追い風も吹いて、好調な業績が見込めるためです。 2025年度前期の連続テレビ小説で、再び高知が舞台となる『あんぱん』(3月31日放映開始予定)がスタートします。また、「大阪・関西万博」も4月13日から2025年10月13日まで、184日間にわたって開催されます。これらは大きな観光誘致になります。2023年度前期放送の第108作 連続テレビ小説『らんまん』人気は記憶に新しいところですが、今回の2025年度前期放送の第112作 連続テレビ小説『あんぱん』はそれを上回る人気が期待できます。『あんぱん』は、“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦を題材にした物語です。二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでの、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語です。私は個人的にも、大変楽しみにしています。
こうした強力な追い風を受けられる好機はめったにありません。私の役目は、経営を立て直し、次世代に引き継ぐことでした。どうせ引き継ぐなら、次の経営者に「大盛況のスタートを切らせてあげたい」「勢いをつけてあげたい」と考えました。そこで、当初の予定より1年早いバトンタッチとなりますが、この好機に私は退任することを決めました。
第三に、私が社長を退任すれば、(それほど高額ではありませんが)社長の給料分が削減でき、会社の資金繰りが楽になるからです。
私は、社長を退任しますが、非常勤取締役(無報酬)に一年だけ就任します。何かお役に立てることがあれば直ちに駆けつけますし、代わりにやってほしいことがあれば全部やろうと心に決めています。逃げるつもりは一切ありません。これからもいろいろな協力ができたらいいなあと思っています。
私は『アンパンマン』には到底及びませんが、今後も三翠園のために、身を粉にして働いていきたいと思っています。残り3カ月あまりとなりましたが、ラストスパート顔晴ります!