社員さんの多能工化を推進
社内改革の一つ「他部門を手伝う」という課題も着実に進展しています。これまで各部門では、LINEの「グループトーク」機能を使って情報を共有していました。それに加えて、他部門の「グループ」とも交流して、自分たちの部門が日々何をしているのか見ていただくという活動も始めました。
仕事は、連係プレーが機能しないと回っていきません。ホテルのようなサービス業はなおさらです。ですから、部門間の連携を密にするための改革は頻繁に行っています。
ありがたいことに、「以前より意見が言いやすくなった」とか「自分のアイデアが通るようになった」という声を数多く頂戴するようになりました。これはお世辞ではないと思います。
しかし、まだまだ改革すべきことは山積しています。例えば、社員さんの「多能工化」です。三翠園の売り上げを伸ばすためには、お部屋の稼働率を上げなければいけません。しかし、清掃部門の人員は慢性的に不足しているため、稼働率を上げられないという実情があります。
この問題を現実的に解決するためには、現在の戦力の「多能工化」を図るしかありません。多能工化とは、社員さんが多様な業務をこなせるように教育することをいいます。多能工化された組織は、余裕のある社員さんが、人手の足りない部署を支援することで、効率を落とさずに仕事を進めることができます。
具体的にいうと、清掃部門以外の社員さんが、1人で1室を清掃・セットアップできるようにスキルを身につけていただくことです。こうしたことは、今までならありえない話かもしれませんが、20人多能工が誕生すれば、20室仕上がることになり、その分だけ売り上げも利益も向上します。
多能工化は、私が社長に着任してすぐに思い立ったことですが、直ちに実行できる状態ではありませんでした。スピード対応が信条の私としては、非常にもどかしい思いがありましたが、ようやくスタート地点までこぎつけることができました。これからも改革を顔晴ります。