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2022年10月~2023年9月まで不定期で高知新聞さんの勧進帳の連載をさせて頂きました。
採用になるのは難しかったですが書いてきたものをここにアップさせて頂きます。

最近はもう慣れてしまったが、若い頃は「行けたら行く」という返事に閉口したものだ。昔、同窓会の幹事をしたことがあった。「行けたら行く」と言われたので、参加するものと思っていたら、当日、ドタキャン
されてしまった。お店に迷惑をかけられないので、参加者に謝って、皆
に欠席者分を負担してもらった。しかし、どうして本人ではなく、幹事が謝らなければいけないのか釈然としなかったものだ。
今でも、飲み会などの幹事をすることがあるが、「行けたら行く」という返事を聞いたら、即座に欠席として扱うようにしている。経験上、「行けたら行く」と返事した人の99%は来ないことがわかっているからだ。
では、なぜ行くつもりがないのに、「行けたら行く」などと言うのだろうか。理由としては2パターン考えられる。一つは、行きたくないけど断りにくいと思っている場合、もう一つは本当に都合が合わない場合だ。後者の場合は、「予定があるので行けません」と欠席の理由を言うので、つまるところ「行けたら行く」と言う人は、相手を気遣って、婉曲的な表現でお断りしているということになる。
もし、その人の気が変わって当日来てしてしまったら、自分の分の料理で調整するようにしている。これが一番スッキリする。(夢)