返答はワンパターンで

現場から情報があがってくるようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
私は三翠園にきてから、土日も祝祭日も関係なく、充実した日々を過ごしています。結構、死ぬほど忙しくて、本当に何も考える暇がなかったり、記憶が飛んでしまったりすることもあります。
いろいろな人から「大変やね」「忙しいろう」と言われますが、私はそういうときの返答をワンパターンにしています。例えば「大変やね」と言われたら「わくわくしています!」と返答します。「忙しいでしょう」と言われたら「いやもう日々充実しています!」と答えています。
「言霊(ことだま)」という言葉があります。言葉に宿っている不思議な霊威のことで、「言った言葉の通りになる」という信仰です。わざわざネガティブな言葉を使うことで、ネガティブになる必要はないので、意識してポジティブな言葉を使うようにしています。
もっと大きな理由は、私が「大変や」「忙しい」などと言ったら、言われた人は遠慮して何も言わなくなってしまうからです。せっかく、社員さんが「忙しいところすみません」「今、ちょっといいですか」と恐縮しながら相談に来てくれたのに、「忙しいから後にして」などと言ってしまったら、もしかしたら二度とその社員さんは相談に来てくれなくなるかもしれません。ですから、どんなときであっても「全然忙しくないよ」「今どうぞ」と言うようにしています。
これを日々続けていくと、社員さんが言いやすくなって、「言ってくれない」「情報があがってこない」という不満はなくなると思います。
自分から、常に「言ってほしいと言い続ける」そして「言いやすいようにする」以外に、ホウ・レン・ソウをあがりやすくする方法はありません。このことは、四国管財でたくさん体験してわかっています。
ですから、「24時間365日、仕事以外のことでも、どんなささいなことでも、何でも言ってきてね」と口癖のように言い続けています。すると、少しずつ、ほんの少しずつ「ひょっとして、本当に言ってもいいみたいよ」といううわさが広がっていきます。それが楽しみで、ワクワクしかありません。