なぜそれをしているの?
三翠園にきて半年以上が過ぎ、ようやく各部門の仕事内容が把握できてきました。社員さんの顔と名前も一致するようになってきました。それにつれて、気になってきたことがあります。それは、「なぜそれをしているのか」が明確になっていないことが多々あることです。
社員さんは、「それをしないといけないから」と思って、真面目に実践していますが、外部からきた人間からすると、非常に違和感を抱くことがあります。やっている人に「なぜ、それをしているのですか?」と尋ねてみると、「前からやっていたから」という答えが返ってきたり、人によって理由がまちまちだったりします。いずれにしても、納得感は得られません。
なぜこういうことになるのかというと、価値観が共有できていないからだと思います。これは何気なく働いている社員さんが悪いということではなく、価値観を共有するミーティングや朝礼をしてこなかったことに原因があります。価値観が共有できていれば、目の前の仕事を漫然とすることはないからです。
三翠園には、社員研修の風土がほぼありません。ちょっとミーティングする程度で、あとは現場で習得してもらうのが慣習になっています。これは人材育成という観点からすると、大変もったいないことだと思います。学びの機会を公平に提供する必要があります。
どのタイミングで、どう価値観の共有をしていくのか。まずは、なんとなくある価値観を明文化することから始めます。そのかじ取りも社長である私の仕事の一つです。