茶髪

私が四国管財に入社した当時、遅刻の常習犯がいたり、髪の毛がボサボサでヒゲもボーボーの人がいたり、くわえタバコで仕事をする人がいたり、見ていられないぐらい風紀や身だしなみが乱れていました。その後、少しずつ会社が良くなるにつれ、身だしなみも改善していきましたが、最初の頃は対症療法に明け暮れていたため、なかなか改善できませんでした。
例えばひげに関しては、電動の簡易ひげそり器を買って社員さんに配ることまでしていました。「もしよかったらこれでひげをそってください」などと、お願いをしていたのです。髪の毛についても、私が若い頃は、よく上司が「金をやるから今から散髪に行ってこい」と言って、長髪の人は髪を切らされていました。
ただし、その「散髪に行ってこい」と言っていた上司も、若い頃はかなりの長髪だったようです。それが仕事をしていく中で、次第に自分の身だしなみが会社にとってふさわしくないことがわかり、自ら改めたようです。
今では、ここ20年以上、簡易ひげそり器を配ることはありません。会社でひげをそらされるような人はいなくなったからです。
本社の社員さんの風紀や身だしなみが落ち着いてきた中で、今度は高校生のアルバイトさんの髪型が問題になってきました。週1回のアルバイトのために髪型を変えたくないという学生さんが多く、私は、何度も学生さんと議論したり、意見を聞いたりしていました。
彼らの言い分は、「別に髪の毛が茶髪でもロン毛でも、仕事は真面目にしているんだからいいじゃないか」というものでした。会社は「きちんとした髪型にすることで、会社がきちんとしていると思われるからそうしてほしい」と説明しましたが、彼らにしてみると全く説得力がなく、議論は平行線をたどりました。その間、学校の校門での身だしなみチェックのごとく、いくら注意しても、いたちごっこが続きました。
あまりにもひどい真っキンキン(金髪)にしている人は、現場責任者がその場で帰ってもらったこともあるくらいです。いくら人手が足りないといっても、譲れないことはやはり譲れません。
そのような中、事態が大きく動く出来事がありました。アルバイトのリーダー格の人が就職試験を受けることになったのです。私は、その人が就職試験に受かるように全力で支援しました。アルバイトの人たちでグループミーティングなどを頻繁に行いました。面接はどのようにしたらいいのか、夢の捉え方はどうしたらいいのか、将来何になりたいのか、何を大切にしているのか、そういう勉強会をたくさん開きました。
その人は、茶髪を除けば、会社として申し分のない人でした。素晴らしいリーダーシップもありました。
結果、その人は見事に就職試験に合格しました。その報告を聞いて、皆で喜び合ったのですが、私は一つだけ彼に尋ねました。それは、面接の日に髪の毛の色は何色で行ったのかです。彼は「黒で行きました」と答えました。これが茶髪論争の最終的な答えになりました。いくら素晴らしい人物であっても、髪の毛の色で損をすることを、自分が人生のターニングポイントに立った時に理解し、行動したのです。これまで散々説教しても聞きませんでしたが、自分ごとになって初めてそのことがわかり、自ら改めたのです。
この彼の行動によって、四国管財が茶髪を禁止している理由を、他のアルバイトの人にもわかってもらえました。私はこういう例え話をしました。
「茶髪そのものが悪いとは思いません。茶髪でも素晴らしいパフォーマンスをしているアスリートがたくさんいます。それはそれで自己表現なので全く問題ありません。しかし、そのアスリートが、もし交通事故を起こして被害者宅におわびに行くとしたら、そのアスリートはパフォーマンスをしている時の格好で行くだろうか。やっぱり相手に敬意を払う時は、それなりの格好で行くのではないか。四国管財は、お客さまの大切な現場を預かり、そこをきれいにする会社です。求められているのは、信頼できる、きちんとした対応です」
こうして、茶髪論争は終止符が打たれました。
なので私の社長時代は茶髪や喫煙者は採用できませんと求人広告に書いていました。紙の色は段々変えれるので色見本を購入して7番ですと面接でも説明していました。人によって感性では色の価値観が違うので 煙草は、また書きますが20数年前に本社全員で3年かけて禁煙したので面接で「吸っていません」と言われても即臭いを感じれるので嘘はバレバレでした。

※写真は今年色んな改革をしてくれた現場の一つの売店のお正月の設えです。酔鯨さん司牡丹さん土佐鶴さんがそれぞれご提供を頂きました。私の父は酔鯨が大好きで中澤家は昔からキリン・酔鯨・卵焼きと言われる位酔鯨派です。現在も四国管財や三翠園がお世話になっている旭食品様の(故)竹内三賀男様に大変お世話になった事もあり私が社長時代は今大活躍中の司牡丹の竹村社長とは同級生であり仲良しですが社内イベントではキリンビール・酔鯨だけでした。その後ビールはアサヒさんも追加しましたが。父の墓前にもいつも酔鯨をお供えします。
ちなみに司牡丹も僕は大好きです 本当に土佐のお酒はどこも美味しくれ県外に行っても注文してしまします。