それってムダでは?

私は、教育委員会関連の委員をいくつか拝命したことがあります。その仕事をしていく中で、「これって本当に必要なの?」と思ったことがいくつかありました。
今、教育界は「教員の多忙感解消」という喫緊の課題を抱えています。私は、昨年、土佐経済同友会のGKH委員会の委員長として「「先生」に関する幸福度アンケート調査」および「持続可能な学校指導・運営体制構築のための提言」を取りまとめました。その作業過程で、「それって教員がやる必要があるの?」と疑問に思うような業務が多々あることを知りました。教育委員会関連の仕事にも、それに通じるものを感じたのです。
例えば、ある対策委員に任命されると、任命式があります。そこでは10分くらいの時間をかけて、教育長が各委員に任命書を手渡します。しかし、任命書の授与はそんなに大事なことなのでしょうか。私は疑問でなりません。任命書を記念に取っておく人もいるかもしれませんが、少なくとも私は書類自体に価値を見いだせないので保存していません。そのような書類を教育長が時間をかけて配るのは、私にしてみれば時間のムダに思えてなりません。「たかが10分くらいいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、こういう見直しの積み重ねが、教員の時間的な余裕を生み出すことにつながり、教員がよりいっそう子どもたちに寄り添えるようになるのではないかと思うのです。みなさんはどう思われますか。