反則メルマガ
いまだにメールマガジン(メルマガ)を勝手に送りつけてくる人がいます。こちらはメルマガの購読を希望した覚えがないので、これほど気分が悪くなることはありません。
中には、経営のアドバイスをしたり、名刺交換をしたりした人からメルマガが送られてくることがあります。勝手にメルマガ登録をしたのでしょうが、そういうことをした時点で、その経営者さんはアウトだと思います。倫理観がうかがい知れます。
しかも、中には配信停止の仕方がわかりにくいものもあります。こうなると、「この会社の商品は買いたくない」「この会社には関わらんとこう」と思ってしまいます。
かつて、旅行の予約サイトを見て、ホテルに予約したら勝手にそのホテルからメルマガが送られてくるようになったことがありました。原因は、予約ページのずーっと下の方にある、「メルマガ購読」のチェックボックスにチェックが入っていたからでした。初期設定がそういう仕組みになっていますので、メルマガを希望しない場合は、わざわざそのチェックを外さなければいけないのです。
これは、さすがに不評だったのでしょう。いつの間にか、メルマガ登録のチェックボックスは、空欄が初期設定に変わっていました。当たり前のことだと思います。相手の意志に基づかない、押し売りもどきのやり方は、何のマーケティング(販促活動)にもなりません。むしろ“反則活動”だと思います。
さて、たいそう偉そうなことをお話ししてきた私ですが、実は、私も前職では社内報を退職した方や知り合いの方などに、毎月100通ほどお送りしていたことがありました。ある時、退職して10年ぐらいたつ社員さんのご家族から「申し訳ないけれど、母(元社員さん)は高齢で社内報を読めないし、私たちには関係ない内容なのでもう結構です」という連絡がありました。それでハッとしました。喜んでいただけていると思っていましたが、もしかしたら、みなさん遠慮して断れないのかもしれないと気づいたのです。
そこで、「必要な方だけにお送りしますので、希望する方はご連絡ください」と呼びかけてみました。すると継続送付を希望した人は1人だけでした。私は、経費をかけて、相手にしんどいものを送っていたということです。
こうした苦い経験がありますので、相手の意志を確認せず、一方的に送りつけることはしないように気をつけるようになりました。
現在、三翠園でも社内報を作成していますが、希望する方だけにお送りするようにしています。
ただし、ごく一部の、私を応援してくださっている人や親しい仲間には、「元気にやっているよ」という近況報告のつもりで、勝手にお送りしています。もし、ご不要でしたら、遠慮なくその旨ご連絡ください。“反則活動”は、する側も、される側もしんどいものだと思います。