期待を込めた人事

現在、社内でさまざまな大改革を進めています。今回は、宿泊営業グループとフロントグループの連携をよくするための大作戦です。その大役を担っていただくのは、人事グループを1年かけて立て直してくださった方です。このたび、その方にはフロントグループのトップに就任していただきました。
「しんどいところばかり任されて、今度もしんどいところですか!」と思われているかもしれませんが、突破力があって仕事ができる人は希少です。私も全力でフォローしますので、自分たちの三翠園をいい会社にするために、思う存分に力を発揮していただきたいと思っています。

私のことを振り返ってみると、前職ではしんどいことばかりしてきたように思います。ほとんど、任命される前に立候補して、いろいろな仕事を経験してきました。特に、社内で人がやりたがらないことは、全部自ら手を挙げて「はいやります!」と言ってきました。それは、「自分の会社をいい会社にするんだ」という強い思いがあったことと、人が嫌がる仕事を誰かがするのを見るのが嫌だったからです。
どの会社でも、仕事ができる人は忙しいものです。これはいたって当然の帰結だと思います。仕事は、それができる人に回ってくるからです。
宿泊営業グループとフロントグループの連携は大変ですが、ぜひ、がんばっていただきたいと思います。

三翠園では、価値観の共有にずっと取り組んできました。登山でいうなら、ようやく3合目に届いたくらいだと思っています。見方を変えれば、伸びしろがたくさんあるということです。ここを高めていけば、もっともっといい会社になります。
いい会社にする上で、気になっていることがあります。それはコミュニケーションです。仕事は、多くの人の連携や助け合いで回っています。コミュニケーションは、連携や助け合いの土台となるものです。
三翠園のコミュニケーションは、私から見て、お世辞にもできているとはいえません。まずは普通の会社のレベルにもっていく必要があります。
私から見て、特に問題だと思う点は、前向きな意見交換ができないことです。他部門の悪口は冗舌ですが、会社をよくするための建設的な意見のやり取りはほとんどありません。個々の社員さんは、それぞれ素晴らしい能力をお持ちなのに、なんとももったいない限りです。
組織の連携を妨げる他部門への批判は、本来、上司がきちんと指導しなければいけませんが、現状は見て見ぬふりです。ここはしっかりしていただきたいと思います。
これからも、是々非々で、駄目なことは駄目、いいことはいいと判断して、会社をよくしていきたいと思っています。