上司はどんな存在?

おかげさまで、50名くらいの社員さんとLINEなどでやり取りをするようになりました。三翠園には200名ほどの社員さんがいますから、まだ全社員さんの4分の1程度ですが、「社長に直接意見を言えるで」「言ったらちゃんと対応してくれるから言わんとソンよ」というありがたい「うわさ」が少しずつ広がってきています。
私は、仕事はもちろん、プライベートなことでも、「困り事や悩み事があったら、何でも相談してください」「24時間365日、本気で対応します」「どんな問題でも、誠意をもって取り組みます」と、いつも社員さんに言っています。社員さんには、LINEだけでなく、私の携帯電話番号やメールアドレスもお伝えしていますが、LINEが一番気軽に相談できるようです。
先日、ある社員さんから「身内を泊めたいのですが、割引してもらえるのでしょうか?」という問い合わせがありました。すぐ、社員割引について調べましたが、宿泊の割引、宴会の割引など、どれも明確な制度になっていないことがわかりました。しかも、周知徹底もなされていないため、おそらくパートの人たちは、そういう割引があることすら知らないと思います。ちょうどいい機会なので、社員さんの福利厚生制度について見直すことにしました。福利厚生制度の充実は、リクルート対策にもなります。
今回の社員さんからの問い合わせは、ゴールデンウィーク中の宿泊でしたが、なんとかお部屋を手配でき、割引でお泊まりいただけることになりました。
社員さんと社長が、LINEで「割引できるか」「いくらか」などと、ずっとやり取りしているのをそばで見ていた事務所の人は「昔ではありえない」と言ってあきれていました。
しかし、私にしてみれば当たり前のことです。上司というものは、社員さんにとって、都合のいい存在でなければいけないと思っています。困ったときは何でも相談でき、何かあったら一緒に解決策を考えてくれる、これが本当の上司ではないかと思います。
さて、福利厚生に話を戻しますが、近いうちに社員さんは「温泉入り放題」にしようと考えています。そうすれば、健康のためにウオーキングで出社した人が、お風呂で汗を流してから仕事をすることができますし、きつい布団の上げ下げで汗びっしょりになっても、お風呂に入ってサッパリすることができます。
これは会社にとってもメリットがあります。お風呂の不具合が発見できたり、具合の悪い人にいち早く対応できたりするからです。しかも、社員さんがお風呂を使ってもコストはほとんどかかりません。会社にとってメリットしかないのです。
ありがたいことに三翠園は、豊富な地下水を使えます。この地には、最高の水脈があるそうです。そういう理由もあって、山内家の下屋敷がこの地に建てられたのだと思います。おかげさまで三翠園には、天然温泉がどんどん湧き出ています。このありがたい自然の恵みを、社員さんの福利厚生にも役立てたいと思います。