難しい問題なんて何一つない

先日、お掃除を担当しているスタッフの皆さんとの意見交換会がありました。不定期な会ですが、今回は、道具を大事にしていないことを、リーダーの方が皆に言いたいということで集まることになりました。「じゃあそれ、僕も出してよ」とお願いして急きょ私も参加させていただきました。
最近バタバタしており、私が会議に駆けつけたのは、始まる1分前でした。しかし、部屋に入ってびっくり、上司と部下が向き合って座っていたのです。四国管財では、何か話し合うときは円形にイスを並べて座っていましたので、このような座席配置は久しぶりでとても緊張しまし。(団体交渉みたい)次回からは、円形に座って、全員の顔を見ながら楽しくワイワイ話したいと思います。
さて、会議に参加して、改めて三翠園のもったいない点を認識しました。それは、現場が何度提案しても、ほとんど意見が通らないことです。「もう、何度も言っているんですがねえ・・・」というため息まじりの言葉を、それこそ何度も聞きました。それに対する返答は、いつも「予算がないから」「お金がないから」という通り一遍のものでした。確かに、厳しい経費予算を立てています。それでもお金を有効に使えば、できることはたくさんあります。難しい問題なんて、本当は何一つないと思います。

この日の会議では、ベッドメイクに関する革新的なご意見をいただくことができました。現在、三翠園では、3月からベッドメイクを一部、アウトソーシング(外部委託)しています。パブリックスペースのお掃除については、40年以上にわたって四国管財が請け負っていますが、ベッドメイクについては、四国管財では業務として請け負わないことになっているため、私が知り合いの会社さんにお願いしました。
四国管財がベッドメイクを請け負わない理由は、30年ぐらい前にさかのぼります。新しいホテルができた際、ベッドメイクの仕事を請け負ったのですが、ベッドメイクの仕事をしても会社が幸せになれないことを痛感しました。それ以来、四国管財はホテルのお仕事を4件ほどさせていただいていますが、全部、ベッドメイク以外のお仕事です。余談ですが、請け負わない業務を明確にすることも重要な戦略だと思います。
さて、今回、ありがたいご意見を出してくださったのは、ベッドメイクでお世話になっている会社の方でした。この会議は、お掃除をしているスタッフの皆さんだけでなく、お手伝いいただいている業者の方にも参加してもらっていました。
頂戴したご意見は、われわれには絶対に思いつかなかったであろう、目からうろこが落ちるようなご意見でした。しかし、これまでの三翠園だったら、多分却下されてしまったであろう、三翠園の伝統を打ち破るようなご意見でした。改善のレベルではなく、革新的な内容です。
私は、全く違和感を抱かず、やるべきだと思いました。他部門との調整は必要ですが、全て実現可能な内容でしたので、できるだけ早く取り入れようと思いました。
今まで、そういうことに気づかなかったことを情けなく思うとともに、多くの宿泊施設でベッドメイクを請け負ってきた会社さんだからこそのご意見だと思いました。大変ありがたかったです。
次回の会議は、ランチミーティングにして、もっと楽しく話し合いたいと思います。
追伸ご提案頂いた内容はドンドン進捗してます。やっぱりどれ一つ無理な事がありません一番大変なのは0⇒1ばかりで進めて行く部署や人が居ない事も判りました。なので自分で創りながら出来る組織を創っていってます。なので四国管財なら3日で全てできる事が何十日も掛かるのが悔しい限りです