女性の登用
4月は昇進昇格人事を大胆に行います。定年を迎える方もいらっしゃいますので、その後任人事も含めて、丁寧に役員間で話をしながら決めました。
これまで人事については、人事部が草案を作成し、ほぼその通りに決めていたようで、役員が主導権を握っていなかったというのが三翠園の実態です。
本来人事は、人事部の意見を参考にしつつ、各担当役員がその人の日頃の仕事ぶりを見て、さらには幹部の意見を聞いた上で、役員が決めるものだと思います。
基本的には、社員さんからの人望が厚く、お客さまからの評価も高く、そして経営理念や行動指針に共感してくれる人を昇進昇格させていこうと考えています。
人事を考えている際、改めて感じたことがあります。それは三翠園では女性の登用がほとんどないことです。私が社長に就任した時、幹部の方とビアガーデンで食事会をし、記念撮影をしたのですが、そこに女性の姿はありませんでした。これは極めて特異な状態だと思いました。四国管財は、女性が当たり前のように活躍していた会社だったので、非常に違和感をいだきました。では、三翠園の女性は男性に比べて活躍していないのかというと、全くそういうことはなく、むしろ女性スタッフの活躍ぶりは男性スタッフ以上といってもいいぐらいだと思います。
「それならば」ということで今回は調理部門、宿泊営業、地元営業、フロント、おもてなしの女性に昇進昇格していただきました。そして、昇進昇格の内示の仕方も今回から改めることにしました。これまでは、辞令を本人に渡して終わりでしたが、今回からは、どういう理由で昇進昇格してもらったのか、これからどうがんばってもらいたいのか、経営陣の期待を直接ご本人にお話しして辞令を交付するようにしました。これについては、皆さん大変喜んでいただけて、さらにやる気になってもらえたようです。
この春、もう一つ改革を行いました。企画立案についてです。三翠園には企画部がありません。各部門で企画立案しています。これはもったいない話だと思いました。部門の枠を超えて、チーム三翠園で企画を考え、皆で、ああだこうだ言いながらブラッシュアップした方が絶対にいい企画ができます。そういう文化がこれまで三翠園にはありませんでした。
しかし、企画部新設し、そこに人を配置する余裕はありません。そこで、バーチャルに企画部を創設しました。それが「三翠園企画女子部」です。組織横断的に参集してもらった女性たちに、いろいろ斬新な企画を立案してもらいたいと思います。その大切な企画については、社長直属の事業サポート部が連携して、しっかり実現させていきます。「三翠園企画女子部」の皆さんには、新生三翠園をつくるつもりで、思う存分活躍していただきたいと思います。