やるじゃんチーム三翠園!
8月9日、は高知市民にとって、待ちに待った3年ぶりの高知市納涼花火大会が開催されました。例年より時間こそ短縮されましたが、腹にドーン、ドーンと響く花火の快音は、コロナ禍でうつむきがちだった高知市民の気持ちを大いに奮い立たせてくれました。
観覧会場は、三翠園の目の前にある高知市鏡川河畔(みどりの広場)です。わが三翠園は、絶好の観覧場所として、毎年大変人気があります。
今年は、コロナ禍の開催であり、昨年、三翠園はリニューアルしたこともあって、準備、対応など、すべてにおいていつもとは違う花火大会となりました。
例年、自由に大勢の方に花火を観ていただくこともしていましたが、今年は宿泊やお庭の予約のお客様に限定させていただきました。ご宿泊のお客さまについては、お弁当をお配りし、お部屋で召し上がっていただきました。
庭園での観覧についても、通常なら800人ぐらいのお客さまに利用していただいていますが、今年は完全予約制にして、人数を制限した上で庭園観覧を開催しました。価格は、お弁当+飲み放題で7000円。本当にこれで大丈夫なのかと思うような値段にも挑戦しました。
今までとはまったく異なる運営であり、ドキドキしながらの挑戦でした。幸い、大きなハプニングもなく、厳しめに自己採点しても合格点をあげられるのではないでしょうか。
総料理長が心配していたお料理に関しても全く問題なく、私の知り合いも何人か利用してくれましたが、それはそれは大好評でした。
無事に花火大会が終わり、観覧にいらっしゃったお客さまが満足げに帰られ、お泊まりのお客さまが気持ちよく眠りにつかれようとするころ、我が三翠園の仕事が始まります。
大門(歴史的建造物)の横につくった仮設の販売所や、温泉館前につくった仮設の販売所、などなど花火大会のためのセッティングを、すべてその夜のうちに元に戻さなければなりません。
迷路のような館内の、あちらこちらにある収納場所へ運ぶのですが、テーブルなどの什器がめちゃくちゃ重い! 私も、片付けに挑戦しましたが、ほとんど役に立ちませんでした。それを男女の関係なく、部門も関係なく、素晴らしいチームワークでガンガン片付けていくではありませんか。
目を見張ったのは、自分の担当の片付けが終わって手が空いたら、ちゅうちょすることなく、終わっていない人の片付けを手伝っていたことです。自分も疲れているにもかかわらず、全員が、困っている人がいないか探しています。見返りなど求めていません。片付けが済めば、「ああ、よかった」のひと言で終わりです。
これこそ、理想の組織です。この日、部門間の隔たりは全く感じませんでした。「できるじゃん」「やるじゃんチーム・三翠園!」と感嘆しました。日々の仕事でも、こういうことがもっとできたらいいなあと思いました。
この夜、私は夜10時にあがらせてもらいましたが、まだ仕事を続けている社員さんもいました。振り返って大広間を見ると、次の日の朝食の準備を黙々としていました。事務所に立ち寄ってみると、そこでも、予約の受付をしている社員さんがいました。インターネットからの予約対応です。ホテルは、24時間、当たり前のように誰かが働いています。
イベントが終わったら振り返りをきっちり行い、来年は、働く人がもと幸福になるような花火大会にしたいと思っています。