アイデアはすべて承認

現在、高知市は、インターハイ(躍動の青い力四国総体2022)、高知市納涼花火大会、2022よさこい鳴子踊り特別演舞と大きなイベントが続き、わが三翠園もお客さまがたくさんお越しいただける大変ありがたい日々を過ごしています。
そのようななか、宿泊営業部門担当で副支配人の水野さんから「ちょっと相談があります」というLINEが入りました。その内容とは、「インターハイで高知に来てくれている生徒さんや選手が、SNSに「#サンセン」で投稿してくれたら、高知の有名なソウルドリンク『リープル』をプレゼントするという企画をやってもいいでしょうか」というものでした。私は、「もう、やっていうもなにも、それ、思いっきりやってください!」と即答で承認しました。

私は、自分たちで自発的に考えて、「こういうことをしたい」というアイデアが出たら、全て承認しようと決めていました。ですから、今回は、非常にありがたいアイデアをいただけたと思って、飛び上がるほどうれしかったです。今後、いろいろな部門から、面白いアイデアがたくさん出てくるようになると、「こんなことをやっていいんだ」「あれもいけるんだ」という自由闊達(かったつ)な風潮が社内に広まり、アイデアが飛び交う、活気ある会社になってくると思います。

今は、財政的に余裕はありませんが、すべての社員さんにある程度の決裁権を付与して、目の前のお客さまの思いに応えられるようにしたいと思っています。このような取り組みをすでに実践しているのが、株式会社王宮道頓堀ホテルの橋本さんです。橋本さんは、社員さんが自ら考えて行動することを非常に大切にされており、社長決裁なしに何度でも20万円まで自由に使える権限を社員さんに与えています。
有名なザ・リッツ・カールトンホテルも、すべての現場スタッフに2000ドルの決裁権を与える「2000ドルルール」というものを設けています。現場に、ある程度の権限を委譲することで、意思決定が早くなり、感動品質のサービスが生まれます。
私は、これまで、こうした話を聞いて「すごいなあ」と、ただただ感嘆してばかりでしたが、これからはわが三翠園の出番です。