あいまいな受注戦略
先日、地元営業グループ(宴会)と今後の受注戦略について打ち合わせをしました。当社では、これまで強くセールスしたい日と、あまり強くセールスできない日との線引きができておらず、予約の電話がきたら、何も考えず受注していた実態がありました。
ゴールデンウィークや忘年会シーズンなど、1番予約が殺到するシーズンでも、普通の日の予約と同じように受注して、キャンセルがあればキャンセルしていたという、まったく利益を考えない受注方法で運営していたのです。
そうではなく、宿泊の予約と同様に、ハイシーズン(繁忙期)とローシーズン(閑散期)を明確に定めて、年間カレンダーをつくり、それに基づいてどういうお客さまに、どういうセールスをしていくのかを考えなければいけません。
当社は、これまで価格を明確に取り決めずに受注していたため、今、その後遺症に頭を悩まされています。具体的にいうと、地元営業グループの宴会飲み放題は、今は、最低価格7700円に値上げしていますが、まだ6000円台で受注している宴会があるのです。それはなぜかというと、コロナ禍前に口約束を交わして、それが延期、延期となり、コロナ禍明けの今、「以前、約束した価格でお願いしたい」とお客さまに言われて、担当者が渋々受けていたためです。これはどう考えても、お客さまへのフィードバックとフォローができてないだけだと思います。
最近、ご存じのように食材の値上げ、光熱費の値上げが続き、以前の価格では採算的に成り立たなくなっています。本来、交渉しなければいけないところ、交渉しにくかったということで、こうなってしまったのです。当たり前のことが当たり前にできてなかったということです。
今後は、受注する際、お客さまのご予算と日程をお聞きして、ブライダルを優先するのか、宴会を優先するのかを判断して受注するようにしていかないと経営が成り立たなくなってしまいます。今、宴会予定表を見るたびに、胃が痛くなる残念な状態です。利益なき繁忙ほどむなしいものはありません。
現在、宿泊営業部門はコロナ禍以前を上回る好調さです。地元営業部門のブライダルグループも新しい戦略を立てていますので、これも見込みが立てられるようになってきています。
コロナ禍で最も落ち込みが激しく、これから再起を図ってもらわなければならないのは地元営業部の地元営業グループ(宴会)です。当面、ここに注力していきたいと思っています。