日本って素晴らしい
先日、お昼休みにスーパーマーケットに行きました。母親の食事を買うためです。母は高齢なので、少ししか食べられません。今日はお刺し身とちょっとしたものを買いました。ちょっとしたものとは三ツ矢サイダーです。母の大好物なのです。
サイダーに限らず、一般的に、炭酸飲料は骨がもろくなるから、あまり身体によくないと聞きますが、母は92歳ですから好きなものを食べてもらえばいいと思って買ってあげることにしています。
事件はその日の夕方に起こりました。私は、1日の仕事を終えて鞄をみたら、なんとサイフがありません。どこを探してもありません。記憶をたどってみると、最後にサイフを取り出したのはスーパーの店内でした。レジで支払いを終え、買い物袋に入れる際、サッカー台(作業台)の上にサイフを置いたのですが、どうやら荷物だけ持って、サイフを置いたまま帰ってきてしまったようです。
スーパーに電話してみると、「ああ、それなら預かっています」といいます。すぐにスーパーに取りに行きましたが、サイフの中身はなにひとつ減ることなく、事なきを得ました。本当に日本って素晴らしいなあと思いました。
実は、私は過去に何度も財布を落としたことがあります。大阪では、タクシーから降りる時に、ポケットから落としたことがありました。その時も親切な人が拾ってくださいました。お礼にカツオのたたきをご自宅にお送りしたことを覚えています。
夜、お酒を飲んで家に帰ったらサイフがなかったということもありました。通常、すぐにクレジットカード会社に連絡をして、カードの利用を止めてもらうのですが、この時はそれをしませんでした。なぜなら、これまで何度もサイフを落としましたが、いつも落とし物として届けられて、戻ってきたからです。
取りあえず警察に落とし物の届け出をして、ちょっと連絡を待つことにしました。すると、予期した通り、その日の夕方、「近くの交番に落とし物として届けられています」という連絡が入りました。私は、すぐに取りに行って、お礼をしようと思ったのですが、拾ってくださった方は名乗りもしなかったそうで、お礼もできませんでした。
本来、サイフを落としたらダメなのですが、落としたことで人の善意にふれることができました。おかげさまで、今日という日が、ありがたい、感謝の気持ちでいっぱいの1日になりました。