検討しときま~す?

「おいおい考えておく」とか「前向きに検討しておく」という曖昧な返事をする上司がいます。しかし、この返答は「やる気がない」という明確な意思表示なので、いくら待っても何も変わりません。
私自身、過去にこのような返事を上司からよく聞かされましたが、いくら待っても、「先日のあの話だけれど、こうなったから」などとレスポンスがあったためしがありません。期待した部下はがっかりしますので、私は「検討しておくよ」などと曖昧な返事はしないように気をつけています。
管理職の人にも曖昧な返事をしないように徹底しているつもりですが、残念ながらいまだに平気でこうした返事をしている人を見かけます。
部下の人から、相談や依頼を受けたら、返答を無為に先送りすることなく、現時点での会社の実力に鑑みて、「ごめんなさい。今の状態ではこれはできません」「今の段階では考えられません」など歯切れよく答えるべきだと思います。
ある日の朝礼の後、社員さんたちが合点のゆかない様子で、「先日のあの話、検討しておくということだったけれど、どうなったのだろう?」と話しているのを聞きました。私は、「ああ、それって検討していないよ」「きっと、『検討しとくよ』と言った直後に、言ったことすら忘れているよ」と言いました。そして、その社員さんには次のようにアドバイスをしました。

上司から「前向きに検討しとく」などと言われたら、
→「それって、動いてくださらないということですか?」と聞き返してください。
もし、上司が「いや、検討するから」と返答したなら、
→「では、いつまで検討して、いつ返事をくれるのですか?」と突っ込んでください。
もし、その上司が腹を立てるようなことがあったら、
→「上司に検討すると言われたら、そう答えてくださいと社長から言われていますので」と言ってください。

 ここまですれば、きっとその上司は、もう「前向きに検討しとく」などと曖昧な返事はしなくなると思います。