採用面接OJTナウ

現在、私は、久しぶりに採用面接をしています。人事グループは、1年かけて立て直してくださった方のおかげで、ようやく軌道に乗ってきました。
しかし、その方には、会社の戦略上、フロントグループのトップに就任していただきましたので、人事グループは新たなメンバーで再出発することとなりました。人事グループの再編は、就任以来2回目になります。
新生人事グループの目下の課題は、「採用の質を高める」ことです。これは、当社にとって長年の課題でもあります。
ネッツトヨタ南国 取締役相談役の横田英毅さんもおっしゃっていますが、「採用は究極の問題解決手段」だと思います。採用を間違えると社員さんにとっても、会社にとってもよくない結果をもたらしますので、ここは本当に気をつけなければいけません。
しかし、私が社長に着任するまでの三翠園では、面接で採否を判断するという概念があまりなかったようです。人手不足もあったのでしょうが、面接に来た人はほぼ全員採用していました。しかも、現場に相談することなく、「人が足らんから」というだけで採用していましたので、そもそも旅館ホテル業に向いていない人も採用してしまいました。そうなると、入社した人にとっても、受け入れた現場にとっても不幸としか言いようがありません。

私の前職はお掃除会社です。採用面接に来られた人の中には、定性的に掃除の仕事に向いていない人もいらっしゃいました。雑な人、物をなくす人、時間感覚がない人などです。そういう人は、面接の段階で適性をみて、採用しないようにしていました。
慢性的な人手不足の会社でしたから、年中採用面接をしていました。間違いなく3000人以上は面接してきたと思います。たくさん失敗をしてきましたので、適性を見る目は、それなりに培われたと自負しています。
採用面接は、経験が物を言います。三翠園の人事担当者は、まだ若く、真面目で一所懸命です。しかし、経験が足りません。ですから、今は、私が採用面接をやって見せて、どこを見るのかをOJTで学んでもらっています。
当社は経営再建途中であり、やるべきことは多岐にわたっています。しかし、「採用」をおろそかにすると、将来に禍根を残すこととなりますので、いい会社にするための種まきのつもりで、採用面接に注力したいと思っています。