ウェルビーイングの方程式 

三翠園の経営陣は、さまざまな分野のプロで構成されています。生え抜きの、とにかく三翠園が大好きで、長年お仕事をされてきた石川会長、三翠園のことなら何でも知っている、まさに旅行業のプロである総支配人の鎌田常務、金融機関出身の金融のプロで三翠園を財務面で支援してくださっている松村専務と北村常務、そして、お掃除会社のから転身した私です。三翠園の経営は、この5人と各グループの幹部と社員さんで成り立っています。
そのうち鎌田さん以外私たち4人は、間違いなく、そう遠くない時に三翠園を去っていきます。私たちは、「その場しのぎの無責任なことをして逃げるようなことだけは、絶対にしないようにしよう」「10年後、あの人たちがいたから今があると言ってもらえるような仕事をしよう」「どうせやるなら、家族に誇れるような仕事を、この第二の人生でやろう」と決めています。今、私たちは、第一の人生以上に大変な思いをしながら、これまでの経験を生かし、知恵を絞って、日々奮闘しています。困難だらけですが、やっていくうちに、楽しいこともたくさんあります。
役員は担当部門を持っていますが、担当の枠は、あってないようにしました。他部門だから見えることもありますので、一応担当制にはなっているものの、「他部門の困り事、応援できる事、耳の痛い事、など全てに口を出そう」と決めています。
役員のミーティング回数は数え切れません。もう100回以上はしていると思います。それは、役員会という正式なものだけでなく、何かあるたびに「ちょっと集まって」「ちょっといいですか」という具合に、随時、ミーティングを始めます。
恐ろしい回数のミーティングでは、現場の意見を聞くことを徹底しています。決して机上の空論にならないように、役員は現場の声を傾聴するようにしています。
私が、三翠園の社長に就任して真っ先に取り組んだことは、全社員さんとの面談でした。その面談で、多くの社員さんは異口同音に「私たちが意見を言っても、上は何も動いてくれない」「何度言っても何も変わらない」と言いました。組織としての問題点は明確になっています。それをしないようにすればいいだけです。
われわれ役員は、現場の意見を傾聴することを徹底するとともに、意見を出しやすい仕組みや方法をつくってきました。経営としては当たり前のことですが、現場の意見はすべて経営に届くようにし、取捨選択した上で、すぐ実践する体制に改めました。
こうすることで、社員さんのモチベーションは高まり、社員さんの幸福度も上がります。大切にされた社員さんは、必ずお客さまを大切にしてくれます。結果、会社も社員さんも、お客さまも幸せになります。私たちは、この“ウェルビーイングの方程式”をわかっていますので、これを日々実践していくのみです。ただまだまだですどこがで言っても動いてくれないと思われている方がまだ大勢いると思ってます。行動あるのみです 今日も顔晴ります。