お金がないから
先日は、館内の清掃担当者の方に一堂に集まっていただき、意見交換をしました。その際、いろいろな意見をたくさんいただきました。スリッパが古くなっているとか、ハンガーが足らないとか、お部屋の急須が割れているなど、驚いたことにどれもその場で改善できるものばかりでした。それが改善できないということは、会社として機能不全に陥っているということだと思います。
では、なぜすぐに改善できないのかというと、「担当者に言っても取り合ってくれないから」「何度言ってもやってくれないから」だといいます。どうやら、館内には「何度言っても」という話があふれているようです。これは、実に情けない状況だと思います。現場からの意見は、すぐに対応してあげないと現場の人は幸せになれません。ひいては、お客さまも幸せになれません。
報連相を受けた上司が動かない理由は、「お金がないから」とか「前例がないから」といったものでした。しかし、そんなものは私に言わせてもらえば、「やりたくない」言い訳にすぎません。たしかに、厳しい財政状況の中で年間予算を組んでいますが、会社をよくするために必要だと思うことには積極的に投資をしています。
ですから、「お金がないから」と言う人には、「では、あなたはお金があるかないか予算をきちんと調べたのですか」と尋ねたくなります。絶対に調べてなんかいないと思います。
今回の意見交換によって、こうしたマインドが、三翠園をむしばんでいることがよくわかりました。これについては、対処療法ではなく根本治療が必要だと思います。