知り合いだから

たまに、友だちの会社の商品について、別の友人から「中澤さんの知り合いということで少し安くしてもらえない?」などと聞かれることがあります。そのようなときは「ごめんなさい。僕に頼んでも安くなりません。でも、優先順位を上げたり、きっちりしてもらったりすることならできますよ」と答えるようにしています。
私は、こうした話に矛盾を感じてしまいます。例えば、知り合いのAさんから頼まれて、別の知り合いのBさんに値引きをお願いした場合、私が間に入ることで、Aさんは安く買えますので得をしますが、Bさんは利益が減りますので損をします。
Aさんも、Bさんも等しく大切な友だちです。どちらも大切なのに、片方にだけ損をさせる仲介はできません。それは、私にとって、ちぐはぐな行為であり、自己矛盾が生じてしまうからです。
「なんて融通の利かないやつだ」と思われるかもしれませんが、両方とも大切な友だちなので、どうしてもそういう頼み事は受けられないのです。それで、前述のような返答をしています。
それでも、「どうしても」と頼まれ、私も何とかしてあげたいと思った場合は、値引きした差額をこっそり私が負担して、安くしてあげるようにしています。実際、これまでに何度かそうしたことがありました。
私にとって、友だちは、等しく、大切なのです。
取引業者さんにも同じことをしてきました。退職後に無視されたくないし

※写真は今日のお稲荷様