アイドルになります!
私は、いろいろな学校を回って、働くことの意味や夢について講演をしています。将来、後悔しないように、自分が本当にやりたい仕事を見つけてもらうためです。
その人が、私の講演を聴いてくれたかどうかはわかりませんが、ある高卒の女性が四国管財に入社しました。彼女には夢がありました。歌手になる夢です。採用面接で、彼女は「私、アイドル歌手になりたいんです」と言いました。しかし、いきなりアイドル歌手になれるはずがないことは彼女も理解していました。
私は、「取りあえず当社に入って、仕事をしながらアイドルに挑戦したらどう?」と提案しました。こうして、彼女は入社しました。お掃除の仕事とアイドルという二足のわらじ生活の始まりです。
四国管財では、毎年、創業記念日に「大感謝祭」を催しています。社員さんに感謝する日です。飲めや歌えやの大宴会で、福引大会、外れなしのビンゴ大会など、イベントが盛りだくさんです。その「大感謝祭」のステージに彼女は上がり、独唱しました。さすがに歌手を目指しているだけあって、大変に歌がうまく、感動の拍手が鳴りやみませんでした。
この体験が、彼女の本気スイッチをオンにしたようです。それ以降、彼女はいろいろなオーディションに片っ端から応募していきます。しかし、そう簡単に受かりません。それでも絶対に諦めませんでした。
「諦めなければ成功しかない」という言葉は本当でした。ついに、彼女はオーディションに合格したのです。こうして彼女は、お掃除をしながら、CDデビューを果たしました。
やがて、彼女は当社を退職し、芸能活動に専念します。マスコミにもたくさん取材され、高知ではちょっとした有名人になります。彼女は、夕方のニュース番組のコメンテーターにも抜てきされました。NHKの全国放送にも取り上げられたことがあります。
その後、ステキなご主人さんと出会って結婚し、今は、2児の母として幸せな日々をおくっています。
彼女には、現役時代、「地元出身のアイドル」として、当社でお話をしてもらったことがあります。内容は、「私は夢を実現するために会社に入り、こうやって夢をかなえて辞めました」というものでした。
四国管財には、夢をかなえて会社を巣立っていった人がたくさんいます。こうした人たちの足跡によって、「辞めるために入る夢実現コース」が形になったのです。
※写真は大感謝祭の景品