「もし、生まれ変わったら何をしたいですか？」。これまで、講演会などで、こうした質問を受けることがよくありました。その時は、「もう一度、社員さんと一緒に四国管財を経営してみたい」と答えていました。その理由は、「いい会社にしたいという思いが空回りして、たくさんの間違いを繰り返し、多くの人にご迷惑をかけてしまった」という思いがあるからです。これまでの間違いを全部しないようにしたら、どんなに皆が幸せになれたことか。
失敗は成長の糧といいますが、数々の間違いがなかったら、人に迷惑をかけたり、嫌な思いをさせたりすることも少なかったのではないかと思うと、ざんきに堪えません。
こうした思いを悶々（もんもん）といだいていた折り、もう一度、社長業を任せていただけるチャンスを頂戴しました。いうならば社長として、生まれ変われたようなものです。今度こそ、間違いをしないようにして、社員さんを幸せにする経営（ウェルビーイング経営）にまい進したいと思っています。
そうは言うものの、就任して63日足らずで、またしても「しまった」と思う言動を何回もしてしまいました。自分の未熟さがいやになります。
しかし、ご縁があっていただいたチャンスですから、社員さんに喜ばれ、お客さまに喜ばれることを、一つでも多く実践していきたいと心に誓っています。