地震や台風をどう捉えるか

猛暑の夏はようやく終わりましたが、今夏のハイシーズンは、想定外の二つの災害によって、計画はボロボロになってしまいました。
一つは、8月8日に発生した地震です。気象庁がこの日の夜、初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表したため、翌日から膨大なキャンセル対応に追われました。そして8月30日から31日にかけては、非常に強い勢力の台風10号の襲来です。こちらはダラダラ接近してきたため、キャンセルが数多く発生して散々でした。
 二つの災害は、非常に警戒していたわりに、何もなかったと言ってもいいくらい何もありませんでした。唯一あったのは、キャンセルの山でした。
 
 私が尊敬している福島正伸先生は、アクシデントやトラブルへの姿勢について次のようにお話ししています。
「大切なことは、起きたことを問題として捉えるのではなく、その問題をどう受け止めて、次にどう生かしていくかだと思うのです。不思議なことに、『チャンスにしよう』『次に生かそう』と思えば、どんな問題も必ずチャンスにすることができます。そのためには、大事なことがあります。それは、『何か問題が起きたら、最初にチャンスかピンチかを決めてしまう』ということです」
 
私もその通りだと思います。地震のせい、台風のせいにするだけなら簡単ですが、それをチャンスと捉えて、少しでも収益を上げられるようなアイデアを出せたのではないかと反省しています。
例えば、台風の時は不安な方も多いでしょうから、“安心して温泉旅館に泊まる避難宿泊プラン”というのも一案でしょう。また、台風の時は、居酒屋さんや飲食店さんが一斉にお休みになりますので、お食事だけ提供させていただくプランもいいかもしれません。
しかし、こうしたアイデアも社長一人で考えているだけでは絵に描いた餅になってしまいます。社員さんたちが、アイデアを具体的な商品にブラッシュアップさせて、人繰りを考えた運営体制まで作り込んでいかないと、アイデアは実現できません。
この点が、年中無休で動いている組織なためか動きが遅く、新しいチャレンジが動き出すまでに半年かかることもザラにあるくらいです。ここが悩みの種です。せっかちな私にとって、このスピード感のなさは、苦痛以外の何ものでもありません。現場には、もっともな理由があるのでしょうが、私からすると「もったいないなあ」という思いで一杯です。
だれかアイデアを言ったら直ぐに代行してくれる人がいたらいいのですがそんな都合のいい人いるわけありません ただ着任時と変わった社内の風土はどんどんアイデアが出てきて否定をする人が居なくなったことは凄い変化です