一歩踏み出す勇気

社内報のせいちゃんマン日記より

今月も、三翠園を幸せな旅館にするためにご尽力いただき、誠にありがとうございます。お客さまアンケートや社員さんのご意見に耳を傾けながら、さらに三翠園をいい会社にするために改善を続けてまいります。
さて、今月は私が前から気になっていた言葉についてお話しします。それは、「かなり」「いつも」「すごい」などです。例えば設備等の改修工事の話だとすると、次のような会話になります。
「ここ修理せんといかんよね」
「しかし、これってかなりの金額がかかるらしいですよ」
「そうか、そんならやめとこうか」
三翠園は、新館を除き建物・設備が老朽化しています。手を入れないといけないものばかりです。一方、現在、経営再建の途上にあり、潤沢な資金があるわけではありません。このため、社員さんの中に「どうせお金がかかることは無理やろう」という諦めムードがあるのだと思います。
しかし、本当に全て諦めなければいけないのでしょうか。過去、三翠園は「かなり」「いつも」「すごい」と聞いただけで挑戦を諦めてきましたが、今は違います。全て見積もりを取って、一件一件できるかどうか検討しています。そして、予算を厳守しつつ、優先順位をつけて、三翠園をもっといい旅館にするための挑戦をしています。
実際、見積もりを取ってみたらできることもたくさんありました。ですから、挑戦する前に諦める必要はありません。お金がかかりそうだと思っても、お客さまと社員さんを幸せにするために必要なことなら、全てホウ・レン・ソウしてください。私たち経営は、それらを一件一件具体的に検討して、少しでも働きやすい職場にしていきます。

これは私生活でも同じです。「かなり」「いつも」「すごい」と聞いて、挑戦するのを諦めてしまう人が結構多いように思います。
「これどうしてしないの?」
「いやすごく難しいらしいから」
これは、自分の無限の可能性を否定することだと思います。もったいないと思います。私は、若い頃から、やりたいことがあると執念深いため、本当にそうなのか自分で確かめないではいられません。
行政に電話して、納得できなければ省庁にも電話して根拠を質問してきました。そうこうしていてわかったことがあります。担当者によって解釈が異なること、手直しすれば可能になることもあることです。労働基準法については、高知の労働基準局に電話して、次は大阪に聞いて、最後は東京の霞ヶ関にも電話して聞きました。そうすることで、納得できますし、行動範囲も広がります。絶対に無理だと思っていたことも、修正して可能になったこともあります。
人には無限の可能性があります。自分の可能性を信じて、とにかく一歩踏み出してみてください。「かなり」「いつも」「すごい」と聞いただけで挑戦を諦めないでください。一歩踏み出せば、きっといろいろなことが幸せになっていくのではないかと思います。
今月も三翠園は「一歩」踏み出します。皆さん、一緒にがんばっていきましょう。