三翠園では、過去に何度か人事評価制度の策定に挑戦したようですが、まだ、明確な人事評価制度といえるものにはなっていません。どういうことかというと、年齢や勤続年数によって評価する年齢給の制度はありますが、社員さんの職務に関するスキルや、遂行能力によって評価する職能給の制度が明確になっていないのです。
これは、社員さんにとって不幸なことだと思います。特にやる気のある人や若手の社員さんにしてみれば、不満とモチベーションの低下につながります。会社にとっても、セクショナリズムに陥りやすく、生産性も上がりにくくなります。
ですから、早急に人事評価制度を改定し、会社としてどの能力を高めてほしいのか、それをどう評価するのかを明確にする必要があります。誰が見ても公平な制度にしたいと思います。
しかし、価値観が共有できていない現状においては、目標設定の仕方ひとつをとっても人によってまちまちになってしまいます。そこで、最初の一歩として、他者評価を実施してみました。自分の部門から1人、他部門から３名、三翠園のＭＶＰと思う人を推薦し、その方の名前と推薦理由をあげてもらいました。
誰が、どのような理由で周りから喜ばれているのかを把握できたら、次に、当人に「どのような点が評価され、感謝されているのか」をフィードバックしてあげます。自分の強みや魅力は案外わかっているようでわからないものです。きちんと認めてあげることで、自分の強みや魅力に気づき、自信を持って仕事に取り組んでもらえるようになります。社員さんをきちんと認めてあげるためにも、早急に、公平で明確な人事評価制度に改定したいと思います。